外壁塗装のリフォームの費用はいくら?使える助成制度まで徹底解説
ここ数年、テレワークの普及やおうち時間が増えたことで住宅のリフォームをする家庭が増えています。 住宅の改装には多額の費用が必要になりますが、具体的な費用はどのくらいなのでしょうか。また、申請できる助成制度などはあるのでしょうか。この記事では、屋外の改装を検討中の方に向けて、必要な費用や利用できる助成制度を解説しています。リフォームを検討している方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
外壁塗装のリフォームにかかる費用相場
家の顔である屋外の壁の修復・改装にかかる費用の相場は、約100万円前後が多いです。この費用は使用する塗料や、塗り替えをする壁の面積によって変動します。
ここからは、費用別でできる工事内容について解説していきます。
50万円以下でできる外壁塗装のリフォーム
ここでは、50万円以下でできる屋外のリフォームの内容を表にまとめました。費用を抑えた分、できる工事内容は限られてしまいます。
<費用> <施工内容>
30万円程度:窓枠と壁のつなぎ目部分補修
20万円程度:外壁の一部のみの張り替え
8万円程度 : 外壁の一部のヒビ割れの修復
この予算では、壁全部をリフォームするのは難しく、一部分の修正のみになることが多いです。壁全部の修復・改装を希望していても、実際の現地調査では壁の劣化具合によって、施工内容に変更が生じることがあります。劣化が少なければ、壁全体を修復する必要がなくなり、費用を抑えることも可能なので現地調査は時間をかけて実施してもらうことが大切です。
50万円~100万円でできる外壁塗装のリフォーム
つづいて、50万円~100万円の費用でできるリフォーム内容をご紹介していきます。
<費用> <施工内容>
約60万円:劣化の激しい木部の修復と壁のカラー変更
約80万円:剥がれ落ちている壁の修復・高圧洗浄・塗装
約100万円:水漏れのある壁の修復・改装と特殊塗料の利用
50万円以上の工事内容の場合、住宅の築年数も20年以上の家も多く、経年劣化が進んでいることがほとんどなため費用も高額になりやすくなっています。修復後のメンテナンス費用を抑えるために、汚れが付着しにくい塗料を使うことでも費用は上がりやすいです。
100万円以上でできる外壁塗装のリフォーム
最後に、100万円以上の費用がかかる工事の内容をご紹介します。
<費用> <施工内容>
約120万円:耐火性のある塗料を使用した屋外の壁の修復
約150万円:耐久性・遮熱性に優れた塗料の使用と4回以上の塗り
約300万円:モルタル製からサイディングに変更
100万円以上の費用をかけると、性能が良い塗料を使った工事が可能となります。耐火性や遮熱性の高い塗料は、住宅環境を快適にすることができます。最近では、おうち時間の増加により、塗料に費用をかけて「屋内での生活を快適にしたい」と感じている方が増えています。
外壁塗装のリフォームのポイントと注意点
屋外の壁を改装する際、スムーズに施工に入るためのポイントと注意点を合わせて解説していきます。
現状を把握しておく
費用は劣化のすすみ具合によって大きく変動するため、事前に自身で壁の状態を把握しておくことが大切です。
事前に確認せず、実地調査を行うと想像よりも劣化が進んでいた場合、想定よりも高額な費用がかかってしまうことがありリフォームを断念せざるを得ない状況になりかねません。
ある程度現状を把握しておき、費用相場を頭に入れておきましょう。
予算内でできることを事前に調べておく
ポイントのふたつめは予算をあらかじめ決めておき、その中でできる修復・改装の内容を調べておくことです。
上記の表にもあるように少ない予算の場合、内容に限りが出てしまいます。
専門の業者に予算を提示して、どんな施工が可能か問い合わせてみるのも一つの手段です。
実績が多い業者に依頼する
建築に携わる業者はたくさんありますが、その中でも修復・改装の施工の実績が多い業者に依頼することをおすすめします。ほとんどの業者はホームページに施工事例を掲載しているので、外壁のリフォーム事例の多い業者を選ぶとよいでしょう。施工事例の多い業者には、腕のいい職人がいることが多く、理想の仕上がりにしやすいです。
なかには屋外のリフォームを専門に扱っている業者もあるので、時間をかけても業者選びは慎重に行うことが大切です。
リフォームするときの注意点
特に屋外のリフォームをする際は以下の2点に注意してください。
・季節・天候に注意する
屋外のリフォームは、天候・季節によって工期に変動が起こります。梅雨時期のような雨天が多い時期は工事が中止になったり、塗料が乾燥しにくくなり工期がのびてしまうことがあります。
・近隣住民に挨拶をしておく
工事は騒音トラブルを起こしやすい要因のひとつです。事前に告知もなく工事が始まると、ご近所トラブルに発展しやすくなるため、施工が始まる前に近隣住民に工事が始まる旨を伝えておきましょう。このとき、工期がどのくらいなのかも一緒に伝えておくと、新たなトラブルを回避できます。
外壁塗装のリフォームのトラブル事例
ここからは、工事中にありがちなトラブルの事例をご紹介していきます。スムーズな改装を実現するためにも、トラブルは未然に防いでおきましょう。
・職人の喫煙
景観を重視している街では、路上喫煙を禁止している場所もあります。タバコの吸い殻のポイ捨てで、ボヤ騒ぎに発展するケースもあるので、職人の喫煙には十分注意しておきましょう。
・業者の車両駐車
業者の車両はトラックやバンなど、大きな車両がほとんどです。道幅の狭い場所の場合、業者の車両が駐車していることで住民の車両の通行を邪魔してしまうこともあります。近くにある駐車場の位置を把握しておくことが大切です。
あらかじめ近隣にご案内をし、駐車の承諾や、場合によっては道路使用許可等が必要な場合もあります。
・工事の騒音
工事中は騒音が長時間続くこともあります。トラブルを防ぐために、事前に近隣に工事が始まる旨を伝えておきましょう。
・塗料の匂いで気分を害する
屋外の壁の塗装に使用しているカラーリング材は、遮熱性や耐火性などの特殊な機能を持ったものが多いです。そのため、独特な匂いが発生しやすく、誤って吸い込むと気分を害することもあります。長時間吸い込んでしまうと、人体に悪影響を及ぼす可能性もあるので、窓は閉めておきましょう。
水性塗料の方が比較的匂いが少なくトラブルにもなりにくいという声も聞きます。
外壁塗装のリフォームで使える補助金・助成金
ここからは、屋外の壁の修復・改装に利用できる助成制度について解説していきます。助成制度は自治体によって内容や金額が異なるため、自身の自治体で行っている助成制度の内容を把握しておきましょう。
支給対象になる条件
助成制度を利用するためには、一定の条件に該当している必要があります。以下の表をご覧ください。
省エネリフォームの場合(特に遮熱性)|遮熱性のある外壁塗料を使用している
一般的なリフォームの場合 |■工事内容以外の支給条件の例
|・工事費◯万円以上
|・市区町村内の業者が施工すること
|・建築後◯年以上経過
|・工事完了日から◯年以上居住すること など
|そのほか、申請者自身に関する条件も複数あり
|・住宅の所有者であること
|・申請者が自治体内に居住していること
|・税金を滞納していないこと など
上記の表にある条件の詳細は、各自治体によって異なるため、自身が住んでいる自治体のホームページを確認してください、
各自治体の補助金・助成金
各自治体の助成制度を一部抜粋してご紹介します、下記の表をご覧ください。
【自治体名】 【助成金制度】
東京都大田区 バリアフリー工事、遮熱・内壁塗装、床の改修、天井及び屋根裏の改修、屋根の改修、壁の補強、外壁の改修
東京都新宿区 新宿区新エネルギー及び省エネルギー機器等導入補助金制度
東京都葛飾区 葛飾区エコ助成金
助成制度に関しての詳細事項は自治体名をクリックすると表示されます。
自治体によって助成制度の条件や期限などが異なるので、気になる方は自治体のHPにアクセスしてみてください。
外壁塗装の補助金・助成金に関する情報はこちら
まとめ
家の外観を決める屋外の壁のリフォームは、費用もかかりますがキレイに修復すれば家の印象を劇的に変化させます。各自治体ごとにある助成制度の対象となる可能性もあるので、ぜひ活用して美しい外壁を手に入れましょう。